人に頼む技術 #ノンプロ研 卒業LT(ライトニングトーク)資料より
はじめに
この記事は2022年にノンプロ研の中で行われた、初心者向けGAS講座14期の卒業LT大会で使った資料を記事化したものです。
本の紹介
人に頼む技術 コロンビア大学の嫌な顔されずに人を動かす科学
こんな経験ないですか?
こんな初歩的な質問しても、答えてはくれないのでは?
これくらいで誰か(講師やTA)に頼っていいものだろうか?
質問したら迷惑にならないだろうか?
ノンプロ研で使いやすい
ノンプロ研では、そもそも教えることは二度学ぶことということを掲げています。
どんな質問でもだいたい回答が付きます。
プログラミングを聞ける相手がたくさんいます
この本によると人に頼み事をするのは「技術」です。
明るい性格だから〜とかあの人はそういうキャラクターだから〜
など関係なく誰でも習得できるものです
誰かに何かを頼むのを気まずく感じる理由
脳は現実の痛みと、同じような方法で、他者との関わりから生じる痛みを処理している。
実際に痛み止め(イブプロフェン)を使った実験で「社会的苦痛」が減少したという研究も
なぜ頼んでも断られると思うのか?
予想の2倍以上の承諾率
助けを求める人は相手が助けてくれる可能性を過小評価する傾向があります。
実験では見ず知らずの人に図書館の本に「ピクルス」という文字を落書きしてください
という若干無茶なお願いに対して、なんと64%の人がOKしました。
事前のに頼まなければ行けなかった被験者の予想では、28%と予想したので、
予想の2倍以上が承諾したことになります。
断るのも勇気がいる
今度は断る側の立場にたってみると「ノー」というのには苦痛を伴います。
そのため1度断った相手から2度めの依頼が来た時、直感に反してイエスと言われる確率が上がります。
連続して断るというのはそれ以上に苦痛を伴います。
頼み事をしたら嫌がられるかもしれないという誤解
私たちが想像しているよりもはるかに多くの人たちが他人に親切にしたいと思っている
僕は日常的に、助けを求めれば人はそれに応えてくれる、ということを実感している。この真実に気づいている人は少ない。なぜなら、めったに誰かに助けを求めようとしないからだ。
スティーブ・ジョブズ
必要な助けを得るための4つのステップ
- 助けてほしいと相手に気づかせること
- 助けることを歓迎すると相手にわからせること
- 自分がこの人を助けるという責任感を抱かせる
- 相手も忙しくしていることを忘れないようにする。
こんな頼み方をしてはいけない
やたらと謝る
本当にまじで申し訳ないんだけど、明日までにこれやっておいて本当にごめん!!
言い訳をする
機能徹夜して、どうしてもできなくて、でも急いでいて、、、私が悪いのはわかっているんんだけどお願いします。。。
その他の頼み事は些細なものだとアピールする
これくらいちょちょいのちょいでおわるからよろしく!!
借りがあることを思い出させる
この前、君のお願いを聞いてあげたじゃん?忘れたの?その恩を返せる時だよ?よろしく!!
人を動かす3つの力
仲間意識を活用する
所属するメンバーを助けようとする傾向は、幼児期から現れます。
5歳以下の子供でも見知らぬ人より家族を助けます。
この仲間意識はどんなに小さな共通点でも有効で、それほど仲間意識というのは潜在的に刷り込まれているものです。
実験では被験者に2つの抽象画を見せて、どちらが好きか?というグループに分けただけでも、同じ絵を選んだチームをヒイキするようになったそうです。
一緒に〜〜という言葉を使うのがおすすめです
この言葉を聞くことが脳にとって報酬のように機能します。
複雑なパズルを別々の部屋で、一緒に解いていると言われた人はそうでないグループよりも粘り強くパズルに取り組んだ。
自尊心を刺激する
人は自分を善い人間だと見なしたいと思っています。
逆に、善い人間ではない行動からは目を背けたいと思っています。
相手の自尊心を高められるような頼み方でお願いをして感謝を伝えるときには、相手の良いところを褒めるようにしましょう!
有効性を感じさせる
仲間意識を活用すると自尊心を刺激するは片方が欠けてもOKですが、有効性を感じさせるはなくてはならないものです。
どれだけ影響を与えたかの重要性
助けた結果、自分がどれくらい助かってどう変化するのかをできれば事前に伝えましょう。
GASのこのコードがわからない。あなたが助けてくれれば年間数百時間の削減になって、もっと自由に仕事ができます・・・!助けてください!!!
こんなこと言われたら、助けないわけに行かないでしょう・・・!
人はだれかを助けることで最高の気分にもなります。
まとめ
私たちは一人では生きていけません。
どんな人でも誰かの助けが必要です。
そして、私たちは誰かを助けたいと思っています。
頼み事は、うまく使うと頼む側だけでなく頼まれる側にとっても
気分が良くなる
自尊心が高まるというメリットがあります。
つまり、自分だけが得をする方法では無く誰もが幸せになるためのカギになります。
頼み事をうまく使って、GASも人生をより豊かな物にしていきましょう!
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